私たち家族が移住した理由|「やりたいことをやる」と決めた

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しろやぎ

こんにちは、ゆるミニマリストしろやぎです。

今回は、わが家の移住ストーリーを、主に私が感じてきたことを中心に、まとめました。


私たち家族は、ちょうど3年前に首都圏から地方へ移住しました。

当時すでにミニマリストだった私は、「もの」を手放すことで余白ができることは体感していましたが、移住をきっかけに、「もの」だけでなく、人生にとって本当に大切な「こと」についても真剣に考えるようになりました。

人生にはいろんなタイミングで「転機」がありますが、私にとっては、移住がひとつの大きな転機になったことは間違いありません。

こんな方におすすめです

  • 移住を考えているけどなかなか一歩踏み出せない方
  • 移住じゃなくても、やりたいことをやってみる勇気が出ない方
  • 「他人軸」ではなく「自分軸」で生きたいと思っている方
目次

コロナ禍、在宅勤務が始まる

移住の理由はいろいろあるけれど、一番はといえば、やはり「コロナ禍」だったなと思います。

現在は主婦の私&個人事業主の夫ですが、移住前は2人とも会社員でした。

コロナ禍になって会社全体が在宅勤務に切り替わり、往復2時間の通勤時間がなくなりました。

「2時間も満員電車に乗っていた毎日って一体なんだったの!?」

通勤時間がなくても仕事ができてしまうことは衝撃でしたが、1日2時間も時間ができるなんて、これまでよりは少し余裕のある日々になるのでは?と淡い期待を胸に抱いたことを覚えています。

在宅保育と在宅勤務のジレンマに苦しむ|テレビ漬けの子どもたち

ところが、在宅勤務が始まるのとほぼ同じタイミングで、子どもたちが保育園へ登園できなくなりました。

在宅保育の数ヶ月間のはじまりです。当時は子どもが2人で、それぞれ3歳と1歳。

2人の幼児を家でみながら、これまでと同じ就業時間に、これまでと同じ仕事を行うことになった私たち夫婦。

これが想像以上に、無理難題だったのです。

子どもをみながらなので必然的にリビングで仕事をすることになりますが、就業時間中は会議や資料づくりなどがあるので、子どもたちの話し相手や遊び相手をすることができません。

ところが、子どもたちは、次から次へと話しかけてきます。

だって、まだ3歳と1歳。「仕事をしているから静かにしていてね」なんて通用しないのは当たり前です。

当たり前だとわかっていても、子どもに話しかけられるたびに仕事を中断しなくてはならず、私も夫もイライラしがちになりました。

試行錯誤の末、子どもたちを一日中テレビ漬けにしてなんとか仕事をこなす毎日。

当時私は短時間勤務でもともと仕事もパンク気味だったのに加えて、在宅勤務になってからは仕事に集中することも難しく。

通勤時間の2時間が節約できても、その時間は必然的に仕事に充てることになりました。

昼間の数時間は仕事を諦めて、子どもを誰もいない広場で遊ばせ、夜寝かしつけてから仕事をしたりもしました。

在宅保育×在宅勤務をはじめて一週間で、期待していた「余裕のある日々」どころか、夫婦共にくったくたのヘットヘトになりました。

在宅勤務中、散らかりまくりのリビング。

「この子たち、このままで大丈夫?」

仕事の大変さの一方で、子どもたちのこともとても心配でした。

両親がすぐそこにいるのに、話しかけても「今仕事してるからあとでね」と言われ続ける。

まだ事情がよくわからないながらに、両親が大変そうだと察してくれているのも痛いほど感じます。

そんな小さな子どもたちを十分相手してあげられないことが、とても心苦しかった。

そんな日々を過ごしているうちに、だんだんと「私たちも、会社も、社会も、子どもたちを蔑ろにしすぎでなのでは」と思うようになります。

「在宅勤務の環境を整えたよ。だから子どもを見ながら家で仕事できるよ。いい会社でしょう。」

在宅勤務に切り替える会社が次々と出てきた頃、私はそんな雰囲気を感じていました。

最初は私も「ありがたい」と思いました。出勤しなくても仕事ができるという意味では、とてもありがたかった。

ただ、そこに、「子どもの幸せ」や「親子の幸せ」という視点がすっぽり抜け落ちているんじゃないかということに、私はしばらくして気がついたのです。

社会人として、経済をストップさせないことはとても大事なことだと思います。

だけど、これからの日本をつくっていく子どもたちを、心身ともに健康に育てることだって同じぐらい大切なことではないでしょうか。

少なくとも私は、2人の小さな子を持つ親として、「幼児が一日中ひたすらテレビをを見て数ヶ月間過ごす」ということは異常だと思ったのです。

だからといって、当時の私が会社や社会に対して何か行動できたわけではありません。

けれど、「私にとって大切なのは会社ではない。私と家族が幸せに暮らすことなのだ」と、そのことははっきりと自覚しました。

もちろんこれまでだって家族が1番大切だと思ってきました。けれど、会社での自分の役割を果たすためには仕方なく家族よりも仕事を優先してしまう、そんな私だったのです。

私が感じていることを夫に話すと、夫も同じようなことを思っていたのです。

そこから、「本当は私はどんなふうに暮らしたいのか。どんな家族のかたちでありたいのか」ということを考えるようになりました。

人がどう思うかではなく、自分が何をしたいか

夫とたくさん話すなかで、

自然のあるところで暮らしたい

子どもたちにもっとのびのびした幼少期を過ごしてほしい

家族の時間を大切にしたい

と意見が一致。

当時住んでいた場所は双方の通勤にとって都合の良いところだったというだけで、そこに居続ける理由もなかったことから、自分たちが気に入った場所へ移住することを決めました。

決めてしまえさえすれば、そのあとは着々と進めるだけ。

移住を考え始めて2ヶ月後には移住先を決め、工務店と契約して、住んでいた家を売り、翌年の秋に家が完成したタイミングで引っ越しをしました。

建築中のわが家

立場」や「役割」をとっぱらって、「本当に大切にしたいこと」をすると決めたこと。

人がどう思うかとかではなく、「自分が何をしたいか」で決めたこと。

移住を決めたことをきっかけに、私の生き方が変わってきたんじゃないかなと思います。

移住を考えていると話した友人には、「暴走している」と見えたようで、かなり心配されました。

確かに暴走だったかもしれません。だけど、「自分たちを幸せにするために必要な暴走」だったと思っています。

これまで「人に迷惑をかけないように」「会社のために」と生きてきた私にとって、「もしかすると”自分たちのことしか考えていない”と思われるかもしれない決断」をすることには勇気がいりましたし、ある程度勢いが必要だったことも確かです。

思い切って「自分の気持ち」に従ってみると、新しい景色が見える

移住して3年。この選択をして本当によかったです。

きれいな水。地元の新鮮な野菜。静かな夜。四季の移ろい。3年経った今もどれひとつ飽きることなく、毎日が感動の連続です。

移住後、私は10数年勤めた会社員を退職しました。今は、子どもたちと過ごす時間をメインにしています。

そして、夫も自分の力で食べていきたいと、脱サラして日々奮闘中。

今は貯金を切り崩しながらの生活ですが、人生そんな時期があったっていいよねと思うようにしています。(不安もありますが)

憧れのニワトリのいる暮らしも楽しんでいます!

コロナ禍は世界にとって大変なことや苦しいこともたくさんありました。

ですが、私たち家族にとっては、「世間並みのレール」から一旦降りてみる良いきっかけになりました。

何よりも、私自身が「自分がやりたいと思ったことやる」というスタイルで生きられるようになったことは、本当によかったです。

まだまだ修行中なのですけどね。

人の気持ちが気になって、自分の気持ちを抑えてしまうことって、生きていればたくさんあります。

でも、もし「今だ!」と思うことがあれば、その時は思い切って自分の気持ちを信じて行動してみてください。

きっと、新しい景色に出会えるはずです。

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